スマートプラグとスマートリモコンの違いは?どっちを買うべきかを整理

仕組み・得意な家電・費用の違いを同じ物差しで並べ、動かしたい家電から逆算して決められるようにしました

違いは5項目で整理スマートプラグ 収載43機種迷ったら3つの質問
スマートプラグとスマートリモコンの違いの整理
役割の違いを同じ物差しで整理しました

スマートホーム化を検討する際、スマートプラグとスマートリモコンのどちらを選べばよいか迷う場面があります。これらは競合する製品ではなく、動作の仕組みや得意とする家電が異なる別の道具です。まずは操作したい家電がどのような仕組みで動いているかを確認してください。電源の入切のみを行うのか、赤外線信号によって制御するのかによって、選ぶべきデバイスは決まります。対象となる家電から逆算すれば、どちらを導入すべきか判断しやすくなります。

違いを一枚の表で

スマートプラグスマートリモコン
仕組みコンセントと家電の間に挟み、電源そのものを入切する赤外線リモコンの信号を学習し、リモコン操作を代行する
得意な家電電源を挿せば動く家電(照明・サーキュレーター・加湿器等)リモコンで操作する家電(エアコン・テレビ・シーリングライト等)
苦手な家電本体ボタンを押さないと動かない家電・リモコン式の家電リモコンが無い家電・赤外線が届かない別室の家電
温度などの自動化電力計測対応機なら消費電力ベースの見える化温湿度センサー搭載機ならエアコンの自動運転(公表スペックによる)
設置コンセントに挿すだけ(厚みで隣口と干渉する場合あり)部屋の見通しの良い場所に置く(赤外線の到達範囲に注意)

仕組みが違うから、得意な家電も違う

スマートプラグとスマートリモコンを使うリビングのイメージ
※写真はイメージです。

スマートプラグとスマートリモコンでは、動作の仕組みが異なります。スマートプラグはコンセントと家電の間に挟んで使用し、電源そのものを入切することで操作を行います。そのため、電源を挿すだけで動作する照明やサーキュレーター、加湿器などの家電に適しています。一方で、本体のボタンを押さないと動かないものや、リモコンでの操作が必要な家電には対応できません。

スマートリモコンは、赤外線リモコンの信号を学習して操作を代行する仕組みです。エアコンやテレビ、シーリングライトなど、元々リモコンで操作する家電の制御に適しています。ただし、リモコンが存在しない家電や、赤外線が届かない別室にある家電を操作することはできません。

設置方法についても違いがあります。スマートプラグはコンセントに挿すだけで済みますが、本体の厚みによって隣のコンセントと干渉する場合があります。スマートリモコンは、赤外線の到達範囲を考慮し、部屋の見通しの良い場所に置く必要があります。

動かしたい家電から逆算して決める

Q1動かしたいのはエアコン・テレビなどリモコン付きの家電?
はい →スマートリモコン(収載準備中)赤外線を代行するスマートリモコンの領分
いいえ → 次の質問へ
Q2照明やサーキュレーターなど、挿せば動く家電?
はい →スマートプラグの製品一覧・比較表電源を直接入切するスマートプラグの領分
いいえ → 次の質問へ
Q3両方ある(エアコンも照明も)
はい →両方を併用併用が定石。役割が違うので競合しない

スマートプラグを選ぶべきケース

スマートプラグは、コンセントに差し込むだけで家電の電源を制御できる仕組みです。スイッチを一度入れるだけで動作が始まる照明やサーキュレーター、加湿器などの使用に適しています。一方で、本体のボタンを押さないと起動しない家電や、リモコン操作が必要な製品には対応できません。設置はコンセントに挿すだけですが、製品の厚みによって隣接するコンセントと干渉する場合がある点には注意が必要です。

導入コストについては、実売相場で最安1,216円、中央値2,728円となっています。代表的な機種としてTP-LinkのTapo P100があり、電力計測機能を持つモデルも存在します。価格が抑えられているため、まずは特定の家電をスマート化したい場合に検討しやすい選択肢となります。

スマートプラグの代表(加重評価順)レビュー実売
TP-Link Tapo P100★4.6(25,149件)
TP-Link Tapo P110M★4.3(671件)¥1,445
TP-Link Tapo P105★4.2(10,535件)¥2,739
meross MSS305JP★4.3(139件)¥1,380
IKEA 106.247.43★4.1(122件)¥2,280

スマートリモコンを選ぶべきケース

エアコンやテレビなど、赤外線のリモコンを使って操作する家電の利便性を高めたい場合には、スマートリモコンが適しています。スマートリモコンは、既存のリモコン信号を学習して操作を代行するため、外出先からスマートフォンで家電を動かすことが可能です。代表的な製品として、スイッチボット W0202200やアイリスオーヤマ SMT-RC2-Bがあります。また、スイッチボット W3202100やNature Remo Remo-2W3のように、温度・湿度センサーを備えたモデルもあり、これらは温湿度に応じたエアコンの自動運転などが可能です。

ただし、スマートリモコンには注意点もあります。赤外線が届かない別室にある家電や、Bluetoothなどの無線式リモコンを使用する家電は操作できません。また、設置にあたっては、赤外線の到達範囲を考慮して部屋の見通しが良い場所を選ぶ必要があります。なお、当サイトにおけるスマートリモコンのレビューおよび実売価格の掲載については、現在準備中です。まずは公表されているスペックを中心に検討を進めてください。

スマートリモコンの代表公表スペック(抜粋)
スイッチボット W0202200Alexa, Google Home, Siri, IFTTT, Smart
スイッチボット W3202100温湿度センサー、照度センサー
Nature Remo Remo-2W3温度、湿度
アイリスオーヤマ SMT-RC2-BAmazon Alexa、Google Assistant、Siri
smalia RS-WBRCH1Amazon Alexa / Google アシスタント / Siriショー / 温度・湿度・照度センサー

スマートリモコンのレビュー・実売価格の収載は準備中です。上記はメーカー公表情報の抜粋(取得時点)。

どちらを買っても解決しないケース

スマートプラグやスマートリモコンを導入しても、お手持ちの家電が操作できない場合があります。仕組み上の制約により、購入後に「思い通りに動かない」と気づくケースがあるため、事前に確認が必要です。

まず、通電しても本体のスタートボタンを押す必要がある家電があります。全自動洗濯機や電子レンジなどがこれに該当します。スマートプラグで電源を入れても、本体がボタン操作を待っている状態では動作しないため、どちらの製品でも解決できません。この場合は、物理ボタンを代わりに押してくれる指ロボット型の製品を導入するか、スマートフォンでの操作に対応した家電への買い替えを検討するのが現実的です。

次に、赤外線ではないリモコンを使用している家電も注意が必要です。スマートリモコンが代行できるのは赤外線信号のみであり、Bluetoothや独自の無線式を採用しているリモコンの信号は学習できません。お手持ちのリモコンが赤外線方式であるか、あるいはメーカー純正アプリがスマートフォン操作に対応しているかを事前に確認してください。

最後に、ガス給湯器や水栓といった設備機器についても同様です。これらは電気の入切や赤外線の代行だけでは制御できないため、スマートプラグやスマートリモコンの範疇には含まれません。これらの設備をスマート化したい場合は、それぞれの設備専用のリモコンや、専用に設計されたスマート化製品を探す必要があります。

解決しない家電・設備仕組み上の理由現実的な選択肢
通電してもスタートボタンを押すまで動かない家電(全自動洗濯機・電子レンジなど)プラグで通電しても本体がボタン待ちで止まり、赤外線リモコンも付いていない物理ボタンを押す指ロボット型の製品か、スマホ対応家電への買い替えを検討する領域
赤外線ではないリモコン(Bluetooth・無線式)で操作する家電スマートリモコンが代行できるのは赤外線信号のみで、無線式は学習できないメーカー純正アプリがスマホ操作に対応しているかを先に確認する
ガス給湯器・水栓など電気の入切で完結しない設備どちらの機器も「電源の入切」か「赤外線の代行」しかできない設備側の専用リモコン・専用スマート化製品の領域

併用が一番効く組み合わせ

スマートプラグとスマートリモコンを併用する部屋のイメージ
※写真はイメージです。

スマートホーム化を進める際、スマートプラグとスマートリモコンは仕組みが異なるため、用途に合わせて使い分けることが基本となります。例えば、一つの部屋にエアコンとサーキュレーター、照明がある場合、エアコンやテレビなどの赤外線リモコンで操作する家電にはスマートリモコンを、電源を入れるだけで動作する加湿器やサーキュレーターにはスマートプラグを使用します。このように役割が異なるため、両方を併用することで、温度に合わせてエアコンを動かしつつ、同時にサーキュレーターの電源も制御するといった運用が可能になります。

予算や設置環境に応じて選択肢は広がります。スマートプラグの実売相場は最安で1,216円、中央値で2,728円となっており、コンセントに挿すだけで手軽に導入できます。一方、スマートリモコンの代表的な製品には、温湿度センサーを搭載したスイッチボット W3202100やNature Remo Remo-2W3があり、これらは温度に基づいたエアコンの自動運転などが可能です。それぞれの得意な家電が異なるため、部屋中の環境を整えるには両方を組み合わせて使うことが自然な選択といえます。

買う前にここだけ確認

スマートプラグやスマートリモコンの導入を決める前に、接続環境と設置場所について以下の3点を確認しておきましょう。

まず、Wi-Fiの周波数帯が2.4GHz帯に対応しているか確認してください。当編集部のスペック台帳にある69機種のうち52機種が2.4GHz帯での接続を公表しています。ルーターの設定が5GHz帯のみになっていると、初期設定の段階でつまずく可能性があるため、事前に通信環境を確認しておくとスムーズです。

次に、スマートプラグを使用する場合はコンセント周りの空きスペースに注意してください。本体の厚みによって隣の差し込み口と干渉する場合があるため、設置場所のサイズをあらかじめ見比べておくことが大切です。また、スマートリモコンを利用する際は、手持ちのリモコンが赤外線方式であることを確認してください。スマートリモコンが学習できるのは赤外線信号のみであるため、事前に家電の型式が対応リストに含まれているか確かめておくと確実です。

  • Wi-Fiは2.4GHz帯が使えるかスペック台帳の69機種のうち52機種が2.4GHz帯のWi-Fi接続を公表。ルーターが5GHz帯だけの設定だと初期設定でつまずきやすい(IKEAなどThread・Zigbee接続の例外あり)
  • コンセント周りの空きプラグは本体の厚みで隣の差し込み口と干渉する場合がある。公表サイズと設置場所を先に見比べる
  • 手持ちのリモコンは赤外線かスマートリモコンが学習できるのは赤外線リモコンのみ。エアコンやテレビの型式が対応リストにあるかも確認できると確実

出典と注記

スペック: 各メーカー公表値。スマートプラグのレビュー・価格: 収載データ(取得時点)。スマートリモコンの収載は準備中で、公表スペックの抜粋のみ掲載しています。