ソニー MDR-1ABT
ヘッドホンの収載データ(公表スペック・実売価格・レビュー集約)

編集部の見立て公表値・レビュー・価格を突き合わせて
ソニー MDR-1ABTは、高音質コーデックのLDACに対応しながら、カテゴリ最安クラスの価格帯に身を置く、少し不思議な存在です。スペックを眺めていると、この価格でこの構成を揃えるのは、かなり攻めているなと感じます。
以前の私は、音質なんてなんとなくで選んでいました。でも、各社のデータを並べてみると、LDACを含めた複数のコーデックに対応していることの重みが変わって見えてきます。高音質な通信ができるスペックを持ちながら、カテゴリの中央値と比較しても、かなり手が届きやすい位置にいる。このギャップに、思わず目が止まりました。
密閉ダイナミック型としての基本性能も、40 mmのドーム型ドライバーや4 Hzから100,000 Hzという再生周波数帯域など、公表値を見る限りでは、音の広がりを大切にしている設計です。約300 gという重さも、音楽に没頭したい夜のひとときには、ずっしりしすぎず、ちょうどいい手触り。高性能な機能を、日常の使いやすさに落とし込んでいる。そんな一台だと、データの裏側から読み取れます。
4Hzから始まる超広帯域とLDACが示す音響ポテンシャル

スペック表を眺めていると、ふと指が止まる場所があります。再生周波数帯域。ソニー MDR-1ABTの公表値を見ると、有線接続時で4 Hz - 100,000 Hzという、耳で聞き取れる範囲を遥かに超えた数字が並んでいます。正直、この桁違いの幅を見て「そんなに聴き分けられるものなの?」と、最初は少し疑ってしまいました。でも、各社のデータを整理していくうちに、この広大な余白こそが、音の深みや空気感を支える土台になっているのではないかと感じ始めたんです。
音を鳴らす心臓部である40 mm ドーム型ドライバー。ここにはCCAWボイスコイルが採用されています。こうした細かな部品の仕様を一つずつ拾い上げ、他の製品と比較してみると、単に「音が鳴る」こと以上の、音の立ち上がりの質にこだわりが透けて見えます。夜、部屋の明かりを落として、じわっと音楽に沈み込むとき。そんな静かな時間に、このドライバーが描き出す音の輪郭は、きっと生活の解像度を少しだけ上げてくれるはずです。
さらに、接続方法についても調べてみると、その懐の深さに驚きます。SBCやAAC、aptX、そしてLDACといった多彩なコーデックに対応しています。これだけの種類が揃っていると、手持ちのデバイスが何であっても、音の伝送を妥協せずに済みそうです。無線で手軽に、でも音質は落としたくない。そんな、わがままな願いを数値が裏付けてくれている感覚。技術の進歩を、ただのスペックとしてではなく、日々のリスニング体験を豊かにするための準備として捉え直すと、このヘッドホンとの向き合い方も少し変わってくる気がします。
約300gの質量と4時間充電の運用における留意点

スペック表の数字を一つずつ辿っていくと、どうしても無視できない「重さ」という現実が目に飛び込んできます。約300 g。これ、ヘッドホンとしては決して軽くはない数字です。例えば、仕事に没頭しようと耳に当てたとき、あるいは深夜にソファでゆったりと音楽に浸ろうとしたとき。その重みが、首や耳のあたりに、じんわりとした負荷として伝わってくるかもしれません。長時間使い続けることを想像すると、少しだけ身構えてしまう。そんな感覚を抱くのは、私だけではないはずです。
さらに、充電のプロセスについても、少しだけ覚悟が必要かもしれません。フル充電には約4時間。急いで出かけたいときや、使い始めたい瞬間に「あ、電池がない」と気づいたときの、あのもどかしさ。充電器に繋いで、少し待つ。その「待ち時間」が、日々のリズムをわずかに遮ることもあるでしょう。
それでも、この製品が密閉ダイナミック型という形式を選んでいることには、理由があると感じます。周囲の雑音を遮り、音の世界へ閉じこもる。そのための構造ですから。たとえ装着感にわずかな重みを感じたり、充電に時間をかけたりしたとしても、ひとたび音楽が流れ始めれば、その密閉性が作り出す静寂が、すべてを帳消しにしてくれる。そんな感覚さえ、公開されているスペックの向こう側に透けて見えるのです。便利さだけを追い求めず、音の密度を守るために、あえてこの形を選んでいる。その一貫性が、使い手としての覚悟を、静かに問いかけてくるような気がしています。
24Ωのインピーダンスと有線・無線接続の使い分け
音楽を聴くとき、私たちは無意識に「音の質」と「自由さ」のどちらを優先するか選んでいます。ソニー MDR-1ABTのスペックを眺めると、この製品がその両端の間で、かなり丁寧にバランスを取ろうとしていることが見えてきます。
例えば、1 kHzにおける有線接続時のインピーダンスは24 Ωです。この数値は、専用の機材がなくても、手持ちのデバイスから音を無理なく引き出せることを示しています。ただ、有線で使うとなると、コード長は約1.2 m。デスクに座って作業する分にはちょうどいい長さですが、ソファに深く沈み込んでリラックスしたいときには、少しだけ動きに制約を感じるかもしれません。そのわずかな「紐」の存在が、時には集中を助け、時には自由を奪う。そんな二面性があります。
一方で、無線接続に切り替えたときの選択肢の広さには、思わず目が行きました。SBCやAACといった標準的なものから、aptX、さらにはLDACまで。使う端末に合わせて、データの送り方を使い分けられるんです。高音質を求めるなら、より密度の高い情報を運べるコーデックを選びましょう。そうやって、その日の気分や楽曲に合わせて、音の表情を変えていく。
無線接続に、音質の差はないのでしょうか。実は、選べる規格によって、耳に届く情報の細かさは変わります。便利さだけを享受するのではなく、技術の選択肢を使いこなす。そんな、少しだけこだわりたい人のための、密かな楽しみがこの中には隠れている気がします。
LDAC対応の低価格密閉型として検討すべきか
カタログの数字を眺めていると、ふと「このスペックで、この価格帯に収まっているのはなぜだろう」と、不思議な感覚に陥ることがあります。ソニー MDR-1ABTが位置するカテゴリ最安クラスの価格帯。そこに、LDACのような高解像度なデータを運べる規格が含まれている。この事実を突き合わせたとき、私は少しだけ、背筋が伸びるような思いがしました。
もちろん、すべてが手に入るといえば、それは魔法です。例えば、充電時間はフル充電で約4時間。長時間の移動や、夜通し音楽に浸りたいときには、少しだけ「あ、充電しておかなきゃ」と意識を向ける時間が必要になるかもしれません。それでも。
高音質な通信規格を使いこなしたい層にとって、この一台が提示する選択肢は、決して妥協とは言い切れないものがあります。安価なものにありがちな「とりあえず音が鳴ればいい」という感覚を、一歩先へ進めてくれる。もしあなたが、手軽な価格と、データの密度を両立させたいと願うなら。このバランスの取り方は、一つの答えになるはずです。
向く人・向かない人
向いている人
- LDAC対応のワイヤレス環境を低予算で手に入れたい人
- とても広い再生周波数帯域をスペック表から重視する人
- ソニーの音響設計をまずは手軽な価格で試してみたい人
向いていない人
- 約300gの質量による首への負担が気になる人(より軽量な設計のもの)
- 充電時間の短さや連続再生の時間を優先したい人(同シリーズの上位機)
- 装着時の重さを避けたい、もっと軽いモデルを求める人(より安い入門機)
近い価格帯の製品と比較実売価格が近い製品と横並び
| ソニー MDR-1ABT | ソニー MDR-1AM2 | オーディオテクニカ ATH-P100M | |
|---|---|---|---|
| 実売価格 | ¥1,900(2026-07-27 取得) | ¥1,954(2026-07-27 取得) | ¥1,980(2026-07-27 取得) |
| レビュー | — | — | ★5(8件) |
| 重さ | 約300 g | 約187g | 約60g |
| インピーダンス | 24 Ω | 16Ω | 32Ω |
| ドライバー | 40 mm ドーム型 | 40mm ドーム型 | φ30mm |
スペックは各メーカー公表値。詳細は各製品名のリンク先(収載ページ)へ。
公表スペックメーカー公表値(日本仕様)を収集・整理・全27項目
| メーカー | ソニー |
|---|---|
| 型番 | MDR-1ABT |
| 型式 | 密閉ダイナミック型 |
| ドライバーユニット | 40 mm ドーム型(CCAWボイスコイル採用) |
| 感度 | 98 dB/mW(1 kHzにて、有線接続時) |
| 再生周波数帯域 | 4 Hz - 100,000 Hz(有線接続時) |
| インピーダンス | 24 Ω(1 kHzにて、有線接続時) |
| 最大入力 | 100 mW |
| コード長 | 約1.2 m |
| 入力プラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ |
| 質量 | 約300 g |
| 電源 | DC3.7 V 内蔵充電式リチウムイオン電池 |
| 充電時間 | 約4時間(フル充電) |
| 電池持続時間(連続音声再生時間) | 最大30時間 |
| 電池持続時間(連続通話時間) | 最大26時間 |
| 電池持続時間(待受時間) | 最大200時間 |
| マイクロホン部 型式 | エレクトレットコンデンサー型 |
| マイクロホン部 指向特性 | 全指向性 |
| マイクロホン部 有効周波数帯域 | 100 Hz - 4,000 Hz |
| Bluetooth通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.3.0 |
| Bluetooth出力 | Bluetooth標準規格 Power Class 2 |
| 最大通信距離 | 見通し距離 約10 m |
| 使用周波数帯域 | 2.4 GHz帯(2.4000 GHz - 2.4835 GHz) |
| 変調方式 | FHSS |
| 対応Bluetoothプロファイル | A2DP / AVRCP / HFP / HSP |
| 対応コーデック | SBC / AAC / aptX / LDAC |
| 伝送帯域(A2DP) | 20 Hz - 20,000 Hz(44.1 kHzサンプリング時) / 20 Hz - 40,000 Hz(LDAC 96 kHzサンプリング、990 kbps時) |
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ソニー MDR-1ABTメーカーソニー型式密閉ダイナミック型ドライバーユニット40 mm ドーム型(CCAWボイスコイル採用)データ提供 メボシ ›見え方の見本です。貼り付けると下のHTMLがそのまま表示されます。出典と更新履歴データの取得元と変更の記録
- スペック: メーカー公式サイトの公表値
- レビュー: 大手EC・価格比較サイトの★平均と件数
- 価格: ECの掲載価格(取得した時点の値・変動あり。取得日が記録されていないものもあります)
この製品の取得元URL
- https://www.sony.jp/headphone/products/MDR-1ABT/spec.html
- https://support.sony.jp/electronics/support/wireless-headphones-bluetooth-headph
- https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201502/15-0209/
- https://kakaku.com/item/J0000014712/
このデータを引用するには
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出典: メボシ「ソニー MDR-1ABT」 https://meboshi.org/audio/headphone/sony-mdr-1abt/このページには、ソニー MDR-1ABTの公表スペック・実売価格・レビューを1か所に集めています。お気づきの点はお問い合わせからどうぞ。